「未経験可」の求人を見て、応募していいものか迷ったことはありませんか。
私自身、運用型の広告代理店に移った時、厳密にはゼロからの未経験ではありませんでした。
1社目がアフィリエイト広告の代理店だったので、片足だけデジタル広告の世界に入っていた状態です。
この「片足だけ」という状態から、どう次に進んだかを書きます。
1社目は、営業としてうだつが上がらない期間が長かった
1社目の仕事は、主に新規広告主への荷電でした。
1日40件かけることを課されていて、これがかなりしんどかったです(いま思えば本当に甘い)
実は、入社時の意識の高さを無駄に発揮してしまい、誰もノウハウを持っていない新規事業の開拓営業を
自分から志願してしまい、一人で黙々とアポを取り続けていました。
それでもアポは取れるほうでしたが、受注にはつながりませんでした。
商談の設計もままならず、1年目の前半(5月〜9月)は本当にうだつが上がらない期間でした。
秋からは既存のアフィリエイト広告主への開拓営業に回りましたが、同じように苦しんでました。
転機は、見かねた上司が主要顧客のサポート役として、主要顧客の一領域を任せてくれたことです。
そこから少しずつ花開いていきました。
2年目以降は環境要因もありますが、先輩たちが退職していく中で引き継ぎを重ね
一人で仕事を回せるようになり、業界の構造への理解も深まっていきました。
運用型代理店を目指した理由
「曲がりなりにもデジタル広告の世界に片足を突っ込んだのだから、業界のことがわかって、誰かの助けになれる人材にならなければいけない」。
この思いが、運用型代理店を目指したきっかけです。
具体的な後押しになった出来事もありました。
コロナ期、学生時代にお世話になった民宿経営の方が予約キャンセルの穴埋めにクラウドファンディングを募っていたのを見て、自費で告知用の広告を運用したことがあります。
これが、実際に自分の手を動かして広告を扱った最初の経験でした。(いま振り返ると全然戦略もなっていないグダグダなCOST活用でした)
そして転職活動を始めた頃、
エージェント経由で出会った人が、たまたま2社目の大手代理店出身者だったこともあり
漠然と「上位の代理店に行きたい」という気持ちが第一想起として浮かびました。
大手プラットフォームが公開している代理店向けのパートナープログラム(段階別の認定制度)も参考にしました。
ここで上位に位置づけられている代理店に行ければ、自分の目的に近づけると考えていましたが、この見立ては、結果として正しかったと思っています。
エージェントには、相手にされなかった
正直に言うと、転職エージェントには相手にされませんでした。
彼らから見れば、自分は数ある求職者の一人でしかなく、売上観点では少々頼りない存在だったのだと思います。
1年目から転職を考えている人間を積極的に紹介する理由は、スキルの観点でも、紹介料の観点でも、エージェント側にはありません。当時は悔しかった記憶がありますが、この視点は後になってから理解できます(悔しい)
面接で評価されたこと
最終的に評価されたのは、
営業経験そのものというより、「未経験ではない」という事実と、マインドセットの部分だったと認識しています。
若さの特権かもしれないですが気持ちの部分も汲み取ってもらったのだと感じてます。
当時は「自分がやれることの幅を広げたい」という思いに共鳴してもらえた感覚もありました。(2社目には本当に感謝してます)
入ってから分かった、本当の意味での「未経験」
営業職としての採用でしたが、入ってから求められる水準は想像以上でした。
デジタル広告のパフォーマンスもネクストアクションも全て把握し、顧客の相談役として機能しなければならない。
知識のインプットと、社内の部署を動かす調整力に、かなり神経をすり減らしました。
1社目が本当に「甘かった」と思わせられるほど、2社目の同僚たちは視座が高く、顧客へのコミット姿勢そのものが違いました。それでも、営業経験があったこと自体は、経験がまったくない人よりは評価してもらえた実感があります。
隣接領域から挑む人へ
営業経験は、形を変えても必ず役に立つ瞬間が来ます。
特に無形商材の営業経験があれば、輝ける場面は多いはずです。
ただし、広告代理店業界の人間が重視するのは、
「その広告投資が、顧客自身の利益につながる内容なのか」を語れるかどうかです。
これを語るには、デジタル広告の機能的な側面も、情緒的な側面も理解し、言語化する必要があります。
日頃から物事を言語化する癖をつけておくと、選考でもその後の実務でも役に立つはずです。
もしこうした実務知識を体系立てて学び直したいと思うなら、実務特化型のスクールを利用するという選択肢もあります。(例えば、実務体験カリキュラムのあるWannabeアカデミーなど)
コメント